【ネタバレ無】NieR:Automataレビュー:他人の物語を追うのではない、これは「体験」だ

ニーア オートマタ - PS4

「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」をクリアしました。

いやあ…もう……素晴らしかったです(ToT)

このゲームを作ってくれて有難うございますと、大きな声で叫びたいくらいに………!!

 

 色々と語りたいところなのですが、まずは物語についてのネタバレは無しで、全体的なレビューとシステム面などで感動したポイントについて書いていきたいと思います。

 (とにかく新しい体験をさせてもらった!という気持ちでいっぱいで、少々興奮気味です)

 (さらに言えば、システム的な部分もその体験の一つだったと私は捉えているので、まだプレイ前で気になっているという方にはある意味でネタバレになります)

 (それでもいいぜ!という方はぜひこのままお読みください!)

 

 

全体として

ゲーム内のあらゆる、本当にあらゆる要素によって、

「未来の、この世界の、アンドロイドな自分」

を最大限味わうことができました。

リアルの自分では絶対に体験できない人生なのだけど、とにかく没入感が凄い。ただぼーっと他人の物語を追うだけじゃない、確かな体験が得られました。RPGってロールプレイができるゲームだった、そんな基本的なことを思い出しました。

どう考えても過酷な世界なのに別れがたくて、クリアーしてしまうのが寂しかったです。(DLC待ってます…)

 

システム

「ゲームだからあって当たり前」の部分にまで全部意味がある

まず、HUD(HPゲージなど)やオプション画面などの「ゲームだからあって当たり前」の部分まで「ちゃんと意味があって存在する」というところに非常に感動しました。

どういうことかというと、HPゲージも経験値バーも、そのためのチップを装着して初めて表示されます。

チップには便利な表示系のほか能力を強化するものなどもあり、装着できる数は無限ではなく、HDDの容量内というこだわりっぷりです。

設定画面の調整まで楽しい演出があり、自分が動かしているキャラクターは「アンドロイドである」ということを自然に意識させてくれます。

3D酔いしやすい自分にとっては嬉しい演出も。(そしてそっと酔いづらい設定にしてくれます…)

 

ただのお使いじゃない、心揺さぶられるサブクエスト

また、なんといっても、メインクエストはさることながらサブクエストが濃くて面白かったです。サブクエストは無視しても問題はありませんが、単なるお使いではなく、世界観をより深く知ることができたり、のちのちハッとするような伏線が隠されているので、自然とコンプリートしたくなります。

中には、思わず動揺してしまうような内容のクエストも……。

また、「ウェポンストーリー」として、武器を強化すると、単に武器が強くなるだけではなく、同時に武器にまつわる物語が集まるシステムなのも、コレクター意欲がそそられます。

 

細やかに示唆される仲間との関係性

クエストの進行中など、その時々で同行するキャラクターとのやり取りが流れます。サブクエスト進行中にしか見られない会話も必見です。これはFFXVでも感じたことですが、仲間が単に戦闘の補佐として存在しているのではなく、一緒に目的に向かって行動しているという感覚がきちんと得られます。

SFC版のドラクエも楽しかったけれど、DS版のドラクエが、会話システムの追加によってより楽しくてたまらなくなったのと似ています。昔 友だちの家に集まって、あるいは兄弟で「一人用」のRPGを一緒に遊んだのも、実況動画が受けているのも、「プレイヤーである自分は今こう思ったけど、他人はどう思ったんだろう……」が本質的に知りたい(=知ることで、楽しいと感じる)のかもしれないと思いました。その「他人」が、Nier:AutomataやFFXVでは既にゲーム内にいた、ということです。

 

などと絶賛してきたが、一つだけ…「壊れたゼンマイ」問題

一つシステム面で「ん!?」と思ったのが、指定された場所でアイテムを探すクエスト。マップに表示されている範囲内ではゲットしきれないことがありました。

そのため、序盤も序盤から「壊れたゼンマイ」求めて範囲内を一時間くらいぐるぐるし続けてしまいました(^-^;)敵からのドロップのはずなのに、範囲内の敵はとっくに絶滅させてしまっていて…でもマップの範囲表示は消えないしで、途方に暮れました(笑)

結局どうしたかというと、表示とは関係なく普通にそこら辺の敵からドロップするコモンアイテムだったので、ほかの場所で敵を倒している間に集まり、無事進行できました。

自分は、後半のとあるクエストで必要な「擦り減ったネジ」でも同じことが起きたので、もし検索で来られた方のために書いておきます。「擦り減ったネジ」は廃墟都市から向かって砂漠キャンプの手前にいる大きな敵「大型二足」からもドロップします!

 

グラフィック

廃墟好きにはたまらない、鉄骨や壊れたビルに侵食する緑が美しくもどこか寂しげな世界です。

マップがすこぶる見辛いのですが、それには理由があって、ちゃんと説明されていたので納得できました(笑)

直前にプレイしていたのがFFXVFFXIVということもあり、キャラクターがとても魅力的な分、リップシンク(セリフに合わせて口が動く)があったらもっともっと没入感が得られたかもしれません。

キャラクターデザインに惹かれて購入したと言っても過言ではないくらいに一目惚れした2Bですが、実際に動かしてみると動きの一つ一つが丁寧でさらに好きになりました。脚フェチ的には高いヒールと歩き方にコダワリを感じました。

 

音楽

オープンワールドを後押しするような、インタラクティブなBGMが心地良かったです。同じ曲の中で、その場所に近づくほどに音色が増えていく、というような変化をします。

美しく儚げな曲が多い中、サブクエストの内容も相まって物凄く怖いと感じる曲もありました。早くその状況から立ち去りたい…早く違う音楽に切り替わってくれ!と思ってキャンプに向かってダッシュしました(笑)

逆に、思わずほっこりとした涙が零れそうになる曲も。そのくらい、場所にも心象にもぴったり寄り添ってくれる音楽の数々でした。

テーマ曲について語りたいことがあるのですが、若干ネタバレになってしまうので次の記事で書くことにします。 

 

アクション・戦闘

とにかく軽快で爽快です。そして…格好いい!

難易度はいつでも変更できるので、アクションに自信が無かったり、どうしても突破できない時だけEasyに、なんてこともできてストレスフリーでした。

武器によってコンボが違ったり、ポッドによる攻撃方法を変えたり、必殺技も好きなものを選べたりで、個人的には十分に自由度があると感じました。

ハッキング中のシューティングがツボで、後半はハッキングで倒す方が多くなっていた気がします。ただ破壊するだけではないところがミソで、背後からうまくハッキングすれば、その機械生命体を乗っ取って動くこともできます。

ジャンプ一つ取っても、タイミング的な技術を磨かないと辿りつけない場所(メインの進行には特に影響なし)があったりするのも楽しいです。

 

ついつい長くなってしまいましたが、ひとまず物語上のネタバレ無しでのレビューは以上になります!

また別記事にて、物語の考察を書いていきたいと思います。

ニーア オートマタ - PS4

ニーア オートマタ - PS4